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2023/04/10

 週明けの市場は日経平均が続伸。終値は前週末比115円高の2万7633円だった。前週末の米国市場は聖金曜日のため休場。注目の3月の米雇用統計は雇用者が23.6万人増と事前予想をやや下回ったものの失業率は低下して堅調さが確認され、わずかな時間だけ取引された時間外の米株先物はプラスで反応していた。

 本日の東京市場はその流れに乗って買い先行の出だしとなり、日経平均は開始15分で200円を超える上げ幅を示現した。しかし、売り方の買い戻しが主で中頃にかけて上げ幅を縮小。市場の先行き不透明感は払しょくし切れずその後は大引けまで模様眺めの1日となってしまった。日経平均の上値はテクニカル面でも制約されており、本日は25日移動平均線(2万7728円)が目先的なカベとなってしまったようだ。その上には10日移動平均線(2万7813円)も存在しており、上抜くには何かしらの支援材料が欲しいところである。一方、1ドル=132円台に入るなど円安は相場の支えとなりそう。下値には200日移動平均線(2万7382円)もあり、一段と売り込まれる心配もなさそうだ。当面は上値、下値ともに限定的な相場に落ち着きそうである。

 個別では一部私鉄株が底離れの動きを強め出して東武など私鉄6社が年初来高値を更新。商船三井、郵船など海運株も堅調に推移した。一方、富士通、明電舎、ナブテスコなどが年初来安値を更新。個別でもまちまちの動きとなっている。