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2023/06/09

 9日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比623円高の3万2265円で3日ぶりに3万2000円台を回復した。前日の米国株が上げた流れから買い安心感が広がり日経平均は開始から300円を超える上げに。その後も買い戻しを交えて先物主導で上げ幅を600円超えまで拡大。再び3万2000円台を固める動きに入っている。メジャーSQを無事にクリアし、需給面で新規に買いを入れやすくもなっている。

 昨日の米国市場はFRBによる長期の利上げ懸念が後退してダウ平均は3日続伸した。この日発表された週間の新規失業保険申請件数が事前予想を上回り労働市場の需給が緩む(雇用コスト減)との見方から長期金利が低下した。来週に行われるFOMCで利上げがいったん停止され、その後も据え置きが続くとの期待が一部で広がった。金利に敏感なハイテク株も買われてナスダック指数は1%の上昇。ダウ平均よりも買われてグロース株に再び資金が向かいつつあるようだ。

 さて、東京市場は日経平均が前日までの2日間で860円も下げていたため、外部環境に安心感が生まれた現状では素直に買いが入りやすくなっている。この2日間の下げの半値戻しも早々に完了し短期の底打ちを確認。2/3戻しも達成しているため、来週には直近高値(3万2708円)を狙う動きとなってこよう。ただ、過熱感もかなり意識されているため3万3000円辺りで上値は止まりそうだ。