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2023/06/12

 週明けの市場は日経平均が力強く続伸。終値は前週末比168円高の3万2434円で、一時は終値ベースの年初来高値を超える場面もあった。前週末の米国株が堅調に推移したことで買い安心感が広がった。乗り遅れた国内勢が下値を拾う動きや外国人の買いも続き下押す雰囲気はほとんど感じられない。前週末にメジャーSQをクリアしたことで先物絡みの需給の重荷もなくなっている。今ところ市場に目立った死角はなく、今週の日米の金融政策を乗り切れば一段高も狙えそうだ。

 前週末の米国市場はハイテク株への買いが続きダウ平均は4日続伸した。直前まで3連騰していたため序盤は売りに押されて甘い動きとなったが、最近の相場のけん引役であるハイテク株への買いが続きじわりと持ち直していった。電気自動車の急速充電設備のスタンダード企業となりそうなテスラが買われ、新製品への期待がかかるアップル、新規加入者大幅増のネットフリックスも上昇した。薄く広く買われ主要企業で構成されるS&P500種指数は昨年8月以来の高値へ。

 さて、東京市場は未だに買い余力十分で早くも直近の値下がり分をほぼ埋める需給相場を展開中。今月初旬に空けた窓を埋めてスピード調整は完了し、再び2万3000円を目指す動きに戻っている。トピックスは早くも年初来高値を更新しており、物色範囲の広さからも長期の上昇相場というものを感じさせる。今週はインフレ指標、金融政策と注目材料が多いが流れが変わることはなさそうだ。