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2024/09/09

 週明けの市場は日経平均が5日続落。終値は前週末比175円安の3万6215円だった。前週末の米株下落を受けて開始から3万6000円の大台を割れる荒れた展開。一時1ドル=141円台まで入った円高も嫌気されて10時前には1143円安(3万5247円)まで下げ幅を広げてしまった。一方、売り一巡後は短期間に4000円近くも下げた行き過ぎ感から買い戻しが優勢となり下げ幅を縮小。時間外取引の米株先物高もあって後半は大きく持ち直している。

 前週末の米国市場は雇用統計の結果を受けて売りが広がりダウ平均は続落した。この日発表された8月の雇用統計は雇用者の伸びが事前予想を下回り、6月、7月分も下方修正されてしまった。労働市場の軟化を感じた市場は景気減速への警戒を強め下げ幅を拡大。長期金利は低下したがこの日はむしろ0.5%の利下げが必要との認識まで出てネガティブ状態に傾いている。半導体・ハイテク株も下げてナスダック指数はダウ平均の2倍以上の下落率となっている。

 さて、東京市場は米株安、円高という2大外部要因に押されて日経平均は下落した。ただ、8月安値から9月高値まで反発した分の半値押し近くに本日の安値が達したことで目先的にはある程度の下値に達した模様。米国株に底打ち感が出てこない限り日本株が単独で底打ちすることはないが、今日の下値はひとつのポイントとなった可能性がありそう。今週は11日の米消費者物価指数が相場を左右しそうだ。