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2023/02/06

 6日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前週末比184円高の2万7693円で12月15日以来の高値水準まで回復してきた。前週末の米国株は下落したものの1ドル=132円台まで進んできた円安が材料となって開始から300円を超える上げ幅を示現。円安は米国の利上げ継続観測の復活や、次期日銀総裁が金融緩和路線を踏襲するとの思惑が働いたようだ。その後は伸びを欠いて上げ幅を縮小させたが、2万7500円の節目をきれいに抜いてそこを下値支持帯に変えている。

 前週末の米国市場は好調な雇用統計の結果がかえって利上げ長期化観測を呼びダウ平均は続落した。この日の朝に発表された1月の雇用統計で雇用者数が事前予想を大幅に上回って増えたことで、労働需給のひっ迫感から春の利上げ停止が見込めなくなるとの見方が広がった。前日まで強かったハイテク株が売られ相場の下げを主導。特にナスダック指数の下げがきつかった。一方、1月のISM非製造業景況感指数は好調でダウ平均の下げはある程度限定された。

 さて、東京市場は円安などを支えに日経平均が2万7500円の心理的な節目を明確にクリア。2万8000円台に向けて階段をひとつ上がった形となっている。現物株の出来高はあまり伴っていないので引き続き緩やかな上昇にとどまるだろうが、足元のPER12倍台という割安さから押し目買いは依然として入りやすい状況だ。10‐12月決算も今のところ無難にこなしている。