2023/03/13
週明けの市場は日経平均が大幅続落。終値は前週末比311円安の2万7832円だった。前週末の米国株が銀行破綻で下げた流れから200円を超える下げでスタート。その後も別の米銀の連鎖的破綻報道を受けて売りが強まり下げ幅は一時500円を超えるまであった。半面、米金融システム不安から次回の利上げ幅が拡大せずに済むとの見方も出て中頃以降は下げ幅を縮小。週末の米雇用統計も利上げを促すほどの内容ではなく、完全に悲観一色という相場ではなかった。前週末の米国市場は中堅金融会社の破綻を受けてダウ平均は4日続落した。米連邦預金保険公社がこの日にシリコンバレーバンクの経営破綻を発表。同じくスタートアップ企業や新興のハイテク企業への貸し出しの多い米金融株中心に連鎖売りが広がりダウ平均の下げ幅は一時400ドルを超えるまであった。半面リスク回避に走った資金が国債市場に流れるなど長期金利は低下。銀行株以外の銘柄は金利低下で下げ幅が限られ後半相場は徐々に落ち着きを取り戻している。
さて、東京市場は米銀破綻の影響を受けて続落する展開となったが、日経平均の下値が25日移動平均線(2万7717円)に達したところで徐々に下げ渋り、とりあえずトレンドは維持する格好となっている。ただ、先週9日の高値(2万8734円)が宵の明星という天井を示唆する足となったため、少なくとも3月中はここを超える可能性は低くなった感がある。当面は買いにくくなりそうだ。