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2020/10/16

 16日の市場は日経平均が続落。終値は前日比96円安の2万3410円だった。前日の米国株が終盤に下げ渋った流れを受けて朝安のあとにじわりとプラスへ切り返したが、後場に入ると時間外取引の米株先物の下落につられて値下がりしてしまった。今期過去最高益を更新する見通しを示したファストリの上昇で日経平均を1社で100円ほど押し上げたが及ばなかったようである。

 昨日の米国市場は欧州の新型コロナの感染拡大を嫌気してダウ平均は3日続落した。イギリス、フランスが相次ぎ夜間の外出制限を打ち出したことで世界景気の回復が遅れるとの懸念が広がっている。米国でも広がりを見ておりダウ平均の下げ幅は一時300ドルを超える場面も。売りが一巡した午後からは経済対策への期待から下げ渋ったが、再びコロナが警戒されるなど冬を前に上値を阻害する要因が増えつつある。

 さて、東京市場は買い材料が乏しくなって現状は半ば手詰まり状態。日々の出来高が物語るように大口資金は動いておらず様子見状態となっている。欧州で新型コロナの感染拡大が急となっており、2万3500円以上ならばひとまず手じまっておこうというムードが強い。景気対策が日米で今後も打たれる方向にあるため深く売り込むということはないが、日経平均が2万4000円を目指すにはやはり7−9月決算が良いという後押しが欲しいところだ。