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2020/11/02

 11月最初の取引となる本日の市場は日経平均が6日ぶりに大幅反発。終値は前週末比318円高の2万3295円で、わずか1日で2万3000円の大台を回復した。前週末の米国株はさえなかったが、東京では前週末に先取りして織り込んでおり、むしろ米国株が終盤に下げ渋ったことから買いが先行した。好決算銘柄を中心に実需も入り投資マインドが回復。ほぼ全面高の展開となった。もっとも、後場は米大統領選を明日に控え様子見の時間も増えている。

 前週末の米国市場はコロナ感染拡大による景気懸念からダウ平均は反落した。米国の新型コロナの1日当たり感染者数が過去最多を更新。欧州ではロックダウンの動きが広がり世界景気の下押し懸念が強まった。アップル、アマゾンなど決算を受けた主力ハイテク株の下げも相場を押し下げ、ダウ平均の下げ幅は一時500ドルに達する場面も。値頃感による買いで終盤は下げ渋ったが、米国株の不安定な動きは今しばらく続きそうだ。

 さて、東京市場は前週末に急落した反動もあってこの日は買い戻しが終日優勢に。米大統領選を控えて売り方のポジション調整買いという側面もあったようだ。時間外取引の米株先物が堅調だったことも支えとなっている。注目の4−9月決算はここまで概ね良好。下げれば買いというムードを醸成している。明日の市場は休みでその後の4日のお昼には米大統領選の結果が通常なら判明しているところ。しかし、今回は郵便投票が多く結果判明は数日伸びる可能性が濃厚だ。