2020/12/24
24日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比143円高の2万6668円だった。前日の米株反発や英国とEUの貿易交渉合意前進との報道を受けて買い先行の展開に。230円高まで買われた後は再び2万7000円のカベが意識され、いつもの様子見商状へ戻ってしまった。国内で新型コロナの感染者数が昨日に過去最高を更新。英国でも新型コロナの別の変異種が確認されたりするなど懸念材料が後を絶たない。コロナ関連の材料が上値を抑える状態は今しばらく続きそうである。昨日の米国市場はワクチン普及期待でダウ平均は反発した。ファイザーが来年7月までに1億回分の新型コロナワクチンを追加供給する契約を米政府と結んだと発表したことが好感された。また、英国とEUの貿易交渉の合意が近いと伝わり欧州株が上昇したこともプラスに。一方、ダウ平均は一時270ドル以上も上げる場面があったが、トランプ大統領が防衛関連法案に拒否権を発動したと伝わり終盤に上げ幅を縮めてしまっている。
さて、東京市場は幾分改善した外部環境に後押しされて日経平均は続伸したが、東証1部の売買代金1.6兆円(10月26日の1.5兆円以来)が示すようにかなりの薄商いで、買い戻しの域を出ない閑散相場となった。主力投資家が不参加でやはり上にも下にも方向性は出にくいのであろう。一方、新型コロナの感染拡大が収まらない割にはしっかりしているので相場の流れ自体は悪くはない。緩やかながらも押し目買い基調は続いている。