2020/06/24
24日の市場は日経平均が反落。終値は前日比14円安の2万2534円だった。昨日の米国株は上昇したが円高が1ドル=106円台半ばまで進んだことが重荷となり買い方の動きを制約した。国内外で新型コロナの感染者が増加傾向にあることも指数の上値を重くさせている。一方、約2カ月半ぶりに再開したIPOはマザーズ市場に上場した3銘柄に買いが殺到。短期と割り切った個人は元気で新興市場は今日も賑わっていた。昨日の米国市場はハイテク株人気が続きダウ平均は続伸した。米中関係への懸念が後退し、ナイキ、キャタピラーなど中国関連株も指数をけん引した。米国では感染第2波が警戒されているが、IT・ハイテク株はコロナ不況がかえって成長を加速させているとの見方があり、マイクロソフト、アマゾン、アップルなどが連日で上場来最高値を更新している。ナスダック指数は8連騰を記録してこの日も過去最高値を更新した。
さて、東京市場はIT関連株、半導体関連株、新興市場株中心に買いが続く展開に。東証1部の主力大型株はコロナ不況で買いにくいものが多く最近は物色の圏外に置かれている。そのためジャスダック平均など新興市場指数は高値を更新するものの、日経平均やトピックスはほぼ横ばいの動き。出来高も全体として減少しており上昇のモメンタムは明らかに低下した感がある。下値には買いが入るため大崩れの心配はないが、当面は上値も重い相場展開となるだろう。