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2025/02/05

 5日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比33円高の3万8831円だった。前日の米ハイテク株高を受けて開始早々に日経平均は320円高と3万9000円台を回復していたが、1ドル=153円台に入った円高や金利上昇が響きその後は上げ幅を縮小。国内で好調な決算を発表する企業が多く個別株ベースでは買われるものもあるが、全体や指数を強く押し上げるまでには至っていないようだ。また、いつ何が飛び出るか分からないトランプ砲への警戒も上値を重くさせている。

 昨日の米国市場は主力ハイテク企業の好決算が心理的な支えとなってダウ平均は3日ぶりに反発した。取引前半はトランプ大統領が中国に10%の関税を発動させたことと、それに対する中国の報復関税発動によってダウ平均は100ドルほど値下がりする場面があった。しかし、売り一巡後は主要ハイテク企業の好調な四半期決算発表が続いたことで徐々に相場は回復へ。トランプ関税に市場は圧迫を受けながらも、好調な企業業績がそれを跳ね返すミクロ主導の相場となっている。

 さて、東京市場は米ハイテク株高にもかかわらずちょっとした円高や長期金利上昇が水を差したようで伸び悩む展開。ベースにはトランプ関税への警戒が解けないこともあり買い方は慎重だ。トヨタの決算が好調で市場には安堵感もある。個別企業の業績は好調なので全体も押せば買いが入る構図はこの先も続くだろう。それが日経平均の長期ボックス相場を続けさせる主因となりそうだ。