2020/09/08
8日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比184円高の2万3274円だった。前日の欧州市場の株高や、ワクチン開発に絡む新型コロナ対応への期待を背景に幅広い銘柄に買いが入った。後場はアジア株や時間外取引の米株先物が堅調だったことも追い風となった。昨日の米国市場はレーバーデーのため休場だったが、欧州各国市場が軒並み1%を超える上昇を演じており、世界的な株高の流れに乗るような格好となっている。本日は内閣府が8月の景気ウオッチャー調査を発表。街角の景気実体を表す現状判断指数が43.9と4カ月連続で改善を示し、景気の先行きに明るさが出てきたことを示している。不動産、サービス、電気などの出遅れセクターが買われ全体を底上げした。また、自民総裁選に立候補した菅官房長官が「最低賃金の全国的な引き上げ」を示唆したこともひとつの材料に。菅氏の経済政策に対する安心感が投資家心理を上向かせているようだ。日経平均は今晩の米株高を先取りするよう、尻上がりに株価水準を切り上げてほぼ高値引け。2万3000円台で安定した値動きを続けている。
個別ではソニー、トヨタ、日本製鉄、三井不など主力中の主力株が総じて堅調。ファーストリ、信越化、キーエンス、アサヒなども買われている。一方、任天堂、エーザイ、ダイキンが売られ、SBGは今日も下値を試す動きとなっている。