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2023/07/12

 12日の市場は日経平均が反落。終値は前日比259円安の2万1943円だった。寄り付きは前日の米株高を受けて100円ほど高く始まったが、買い一巡後はすぐに下げに転じ、引き続き地合いの弱いところを見せている。円相場が1ドル=139円台に上昇したことや、日銀が月末の政策会合で金融政策を引き締め気味に変更するのではという思惑から、外国人による先物売りを呼んでいるとの見方もある。ただ、3万2000円を割り込んだ辺りでは下げ渋る動きも。

 昨日の米国市場は6月の消費者物価指数の発表を前に買い戻しが入りダウ平均は続伸した。12日に発表される消費者物価指数は事前予想で伸び率鈍化が予想されている。このため市場には先を見越した買いが優勢となった。個別でもセールスフォースやスリーエム、ボーイングなどが好材料で買われ指数をけん引。米長期金利が4%の大台を下回ったことも相場を支えたようだ。物価関連の目先の悪材料には慣れが生じており12日は大きく崩れる心配はなくなった模様。

 さて、東京市場は日経平均が本日も日足陰線を引くなど相変わらず需給の締まらない状態となっている。心理的な下値の節目3万2000円を下回ったところでは押し目買いが出てくるが、反転に勢いが出ずアク抜け感は依然乏しい。チャート面では次なる心理的な節目3万1500円と6月8日安値(3万1420円)が大きなポイントになるだろう。