2022/12/30
2022年最後の取引となる本日の市場は日経平均が3日ぶりに小反発。終値は前日比0.8円高の2万6094円だった。前日の米国株の上昇を受けて買い戻しが先行。開始早々に200円を超える上げを見せていた。しかし、新規の買いがほとんど見られず序盤にこの日の高値をつけた後は軟調に。直近4日間は寄り付き近辺が1日の高値になるなど、取引時間中に買いが入らない閑散市況となっている。日米ともに金利動向がカギを握る相場がしばらくは続きそうだ。昨日の米国市場は長期金利の上昇一服を好感してダウ平均は反発した。米長期金利は1カ月半ぶり水準まで上昇していたがここに来てようやく一服の状態。株式市場は売り方の買い戻しが入り大きく反転した。ダウ平均の上げ幅は一時400ドルを超えるなど短期的な底打ちも感じられる内容。中国で新型コロナの感染拡大がピークを超えつつあることもプラスに働いたようである。米国でも年末接近で売り方がポジションを手じまう動きにある。
さて、東京市場は大納会こそ小反発に転じるが12月は総じてさえない師走相場となってしまった。日経平均は昨日に一時2万6000円台を割り込み値頃感が強まっている状況だが、未だに目立った実需が入って来ないのはそれだけ物価と金利の上昇圧力が強いと感じているからであろう。2023年を迎えてもしばらくその状況に変わりはなさそうで、年初も我慢を強いられる相場となりそうだ。