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2021/03/17

 17日の市場は日経平均が7日ぶりに小反落。終値は前日比6円安の2万9914円だった。前日の米国株が上げ止まった流れから序盤は小口売りに押される展開。直近まで6連騰している上に3万円を意識して売りが出やすい状況にもあった。米FOMCや日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えた買いにくさもある。それでも豊富な待機資金から押し目買いが入り中頃には一時プラス圏に浮上する場面も。トピックスは7連騰しており市場全体の上昇基調は続いている。

 昨日の米国市場は17日に終了する連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を見極めたいとして見送り気分が強まりダウ平均は8日ぶりに反落した。前日までの7日間で2000ドルも上昇しており目先筋の利食い売りも出やすくなっていた。一方、10年債を中心とした米長期金利は1.6%前後と上げ一服の状態。調整の進んでいた高PERのハイテク株が買い戻されナスダック指数は小幅続伸している。半導体関連株も堅調に推移し金利の影響を脱しつつある様子。

 さて、東京市場は米株安に伴う序盤の売り物をこなしてバリュー株中心に本日も底堅い展開。日経平均は下げたもののトピックス、東証2部、マザーズ、ジャスダックなどは上げており、幅広く買われる良い状態を保っている。1都3県の緊急事態宣言を22日にも解除すると伝わったが、足元で新規感染者が増加に転じていることもあり、以前よりも一気に買い上がるという雰囲気には至らなかった。