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2022/09/16

 16日の市場は日経平均が反落。終値は前日比308円安の2万7567円で、先月7日以来の安値となった。前日の米国株の下落を受けて200円を超える下げでスタート。利上げ長期化への懸念が強まったのと3連休前の週末とあってポジションを手じまう売りが広がった。時間外取引の米株先物が安く推移し10時半頃には350円安まで下値を広げてしまった。もっとも、下値75日移動平均線(2万7517円)にはサポートされて、ここで売り圧力は弱まっている。

 昨日の米国市場はじわりと上昇する長期金利を嫌気してダウ平均は反落した。この日発表された8月の小売売上高は前月比0.3%増と事前予想を上回る伸び。これにより朝方こそ堅調に推移していたダウ平均だが、徐々に利上げ長期化観測が上回りマイナス圏へと落ちてしまった。景気指標が強いうちは利上げが止まらない、市場にとっては皮肉な状況が続いている。金利上昇でナスダック指数は1.4%超えの下げとなりダウ平均の3倍近い下落率となっている。

 さて、東京市場はすっかり米国の金利動向に弱くなってしまい、日経平均はダウ平均以上の下落率を演じるなど弱さが目立っている。シルバーウィーク入りで実需が入りづらい点もあるが、国葬や旧統一教会問題がインフレ対策に勝る注目具合では自律的な強さを見出すこともできないだろう。目先は75日線や200日線(2万7412円)が支えてこようが、上値も乏しい状況は続きそうだ。