2023/04/03
名実ともに4月新年度に入った本日の市場は日経平均が力強く続伸。終値は前週末比146円高の2万8188円で、先月9日以来の高値水準となった。米国株が大きく上げた安心感からこの日も買いが先行し、日経平均は前場に一時200円を超える上げ相場となった。その後も一定の高値水準を維持して推移するなど新年度に入っても需給は引き続き良好のままだ。本日は寄り前に3月の日銀短観が弱めに発表されたが、織り込み済みでネガティブな反応はまったく見られなかった。前週末の米国市場はインフレ関連指標の下振れを好感してダウ平均は大幅に3日続伸した。朝方に発表された2月の米個人消費支出の物価指数の伸び率が事前予想を下回ったことで利上げ長期化懸念が後退。長期金利が低下して幅広く買われる展開となった。特に金利に敏感なハイテク株が買われて主要指数ではナスダックが一番の値上がり率に。この日は月末、四半期末が重なり機関投資家の資産配分見直しに伴う買いが入ったことも株高に大きく貢献したようである。
さて、東京市場は新年度も好調なスタートとなり日経平均が2万8000円台を固める動きとなっている。東証がPBRが1倍を下回る企業に改善を促したことからバリュー株への買いが目立ち、また、OPECプラスが追加減産を決めたことでエネルギー関連株にも買いが広がっている。米国株に底が入ったことから4月相場は3月高値(2万8734円)を目指す流れとなりそうだ。