トップページへ戻る

バックナンバー

2024/02/19

 週明けの市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前週末比16円安の3万8470円だった。取引序盤は米株安から様子見の展開となったが、高値圏にあるため徐々に目先筋の利食い売りに押され、中頃には200円を超える下げとなった。しかし、その売りが一巡すると買い遅れた向きの押し目買いがじわりと入り後場中頃からは下げ幅を大きく縮小。上場全銘柄で算出する指数トピックスはほぼプラス圏で推移するなど、市場の内容自体は安定している。

 前週末の米国市場は根強いインフレ圧力を受けてダウ平均は3日ぶりに反落した。この日発表された1月の卸売物価指数が事前予想を少し上回る伸び率となったことから市場の早期利下げ期待が後退してしまった。ダウ平均は一時190ドルほど下げる場面があったがそれ以上は下げず底堅い印象も。世界的なAI需要の拡大で半導体関連株がこの日も買われ指数を下支えしている面がある。消費関連の経済指標が改善しており、基本的に株式を売る環境にはないだろう。

 さて、東京市場は米株安や今晩の米国市場が休場で買いづらく模様眺めの1日に。指数は弱めで方向性を欠く動きとなり出来高も減少している。しかし、日本株の先高観測は依然として強く深く下げる雰囲気はない。今年を通して観ればバブル時の最高値を超えて4万円くらいまでを展望する向きが増えており、また、外国人投資家には日本企業の資本効率改善への期待もあって強気維持が妥当のようだ。