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2024/02/01

 2月最初の取引となる本日の市場は日経平均が4日ぶりに反落。終値は前日比275円安の3万6011円だった。取引時間中は3万6000円台を下回る場面が続いたものの、強い押し目買い意欲に支えられて引けには大台へと値を戻している。前日の米国株が利下げ期待の後退から売られたことで日本でも追随売りが出る状態。ハイテク株安に円高進行と逆風は強かったが、下値が最近の安値ゾーンを守ったことでかえって打たれ強さも確認できた感がある。前向きな調整といえそうだ。

 昨日の米国市場は早期利下げ観測の後退からダウ平均は5日ぶりに反落した。注目された連邦公開市場委員会(FOMC)が、その声明などで早期の利下げに慎重な姿勢を示したことで株式市場は肩透かしを食らった格好に。過去最高値圏にあった相場は目先筋の利食い売りのきっかけとなったようである。インフレが根強く3月の会合でも利下げが行われない可能性が高まり金利に敏感なハイテク株も下落。ナスダック指数は今年最大の下落率を記録している。

 さて、東京市場は外部環境の変化に押されて反落する展開となったが、日経平均、トピックスともに下値が案外堅く、基調が安定している様子も見受けられた。1月23日の高値(3万6984円)からの日柄的な調整局面の範囲といえよう。国内主力企業の決算は概ね良好でミクロ面での売り材料は見当たらない。いずれ行われる日銀のゼロ金利解除も時間をかけて織り込んでいる最中だろう。