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2021/05/26

 26日の市場は日経平均が小幅ながらも5日続伸。終値は前日比88円高の2万8642円だった。前日の米国株の下げを受けて朝方は150円ほど値下がりしてのスタートとなったが、時間外取引の米株先物の上昇が追い風となってすぐに買い戻される展開。全般的に小口資金ながらも押し目を買う流れが出てきており株価が深押しする雰囲気にはない。もっとも、実需は依然として乏しく出来高は少ないまま。先物主導の相場が続きそうだ。

 昨日の米国市場はダウ平均が4日ぶりに反落した。前日までの株高で過去最高値に迫っていたことから景気敏感株中心に目先筋の利食い売りに押されてしまった。序盤は長期金利の低下やビットコイン相場の下げ止まりを受けて買いが先行したが、買い一巡後は次第に高値警戒感が勝り相場は軟化へ。金利低下が逆にマイナス材料となった金融株の下げも指数を押し下げたようだ。もっとも、ワクチン接種が進む中で経済正常化を買う流れは底辺で継続しており下値は浅く終えている。

 さて、東京市場は引き続き薄商いながらも指数が回復する流れを継続中。ビットコインの落ち着きや米長期金利の低下がプラスに働き売る材料が減っている状況だ。国内の新型コロナの感染状況が目先ピークアウトしつつあることも投資家心理を少し明るくさせている。一方、チャート上では25日移動平均線(2万8716円)接近で明日は上値が重くなる可能性が高いだろう。