2023/05/31
5月最終日となる本日の市場は日経平均が5日ぶりに大幅反落。終値は前日比440円安の3万887円だった。米国株が高安まちまちだったことと円安一服で朝から売りが先行。寄り前に発表された4月の鉱工業生産が事前予想に反し低下したことも売り材料視された。後場は中国の経済指標の軟化も効いて下げ幅500円を超える状態。日経平均が3万1000円を下回ると押し目買いも入ったが、半導体・ファーストリ株の下げが指数の足を引っ張り結局は弱いまま取引を終えている。昨日の米国市場は債務上限問題の行方にやや不透明な部分が残っていることからダウ平均は小幅反落した。先週末には大統領と野党下院議長の間で債務上限問題に関し合意に至ったが、今週からの議会の承認を巡って慎重な見方も残り上値の重い1日となった。政府の資金繰りのリミットは6月5日。週内はまだ紆余曲折しそうな雰囲気にある。一方、米長期金利の低下によってハイテク株が買われ、ナスダック指数は底堅く3日続伸となっている。
さて、東京市場は日本、中国の経済指標の軟化やテクニカル的な過熱感などから大きく反落する展開。月末で利益確定売りが出やすかった面もあるようだ。北朝鮮が弾道ミサイルらしきものを発射したことはあまり材料視されなかったが、本日はそれでも買い材料なく調整やむなしといった状況だった。日経平均は下値10日移動平均線(3万927円)を少し割り込んだところでとりあえず止まっている。