2023/09/08
8日の市場は日経平均が続落。終値は前日比384円安の3万2606円だった。前日のアップル株を中心とした米ハイテク株安につられて序盤から400円を超える下げを示現。売り一巡後は下げ幅をやや縮めたが、米国で再び利上げ長期化観測が出ており戻りもある程度限定されてしまった。中国がアップルへの規制を強化する動きで米中ハイテク戦争が加熱することへの懸念も新たに浮上している。SQ値(3万2921円)を下回っており目先は軽い調整局面となりそうだ。昨日の米国市場はディフェンシブ銘柄に買いが入りダウ平均は3日ぶりに反発した。前日までの2日間で400ドル近く下げていたため、目立った悪材料のなかったこの日はディフェンシブ株中心に買いが入った。一方、朝方発表の週間新規失業保険申請件数は少なく、雇用コストインフレを気にして全体の上値も重めだった。個別では中国政府がアイフォンの使用禁止範囲を広げるとしてアップル株が大幅安。ナスダック指数はこの影響で4日続落となっている。
さて、東京市場は外国人買いで良好な需給を保っていたが、きのう、今日と外部要因によって先物中心に利益確定売りが出る状態となっている。ただ、トピックスや東証プライム指数の下落は小さく全体としての基調はまだ安定しており、日経平均も下値75日移動平均線(3万2464円)でしっかりサポートされたことから上昇基調は維持している。来週は下値を固める日柄調整へと移行しそうだ。