2023/01/27
27日の市場は日経平均が反発。終値は前日比19円高の2万7382円だった。前日の米株続伸を受けて買い先行のスタート。一時は89円高と買い進まれたが上値2万7500円という心理的なカベを前に伸び悩み。週末ということもあってその後は前日終値近辺に落として様子見相場に陥った。政府が新型コロナを5類にすることが決まり経済正常化への期待が新たな下支え要因に。中国でも脱コロナ規制による回復期待があり、当面は売り方も動きが取りにくくなるだろう。昨日の米国市場は10−12月GDPを好感してダウ平均は5日続伸した。GDPは7−9月より減速したものの事前予想を上回ったことで景気後退懸念が和らいだ。米経済のソフトランディングへの期待が高まり投資家心理の改善につながっている。また、電気自動車大手テスラが発表した決算も好感されて全体をけん引。特にハイテク株買いの刺激となり指数ではナスダックが一番の上昇率となっている。米国ではミクロ、マクロで好材料が続き雰囲気は明るくなっている。
さて、東京市場は日経平均が2万7500円を前に買い方が慎重になっているが、日米で長期金利が落ち着き過度な利上げ観測が後退し、コロナ禍からの緩やかな回復が期待できる状況となったことで、中長期的な買い余地の生まれる地合いとなっている。日本株には割安感も強く2月相場に向けて下値はかなり安定しそうだ。目先は上げ一服から2万7000円台半ばでの推移となるだろう。