2023/03/10
10日の市場は日経平均が6日ぶりに大幅反落。終値は前日比479円安の2万8143円だった。前日の米株急落を受けて開始から250円を超える下げ幅でスタート。米国では金融株とハイテク株が同時に売り込まれ日本株にもそれなりのインパクトをもたらしたようだ。日経平均は前日までの5日間で1100円以上も上げていたためその反動も出ている様子。円安の動きも目先一服となっており、相場としては2万8000円台往来の流れへと変わりそうである。昨日の米国市場は利上げ再加速への懸念が高まりダウ平均は大幅に3日続落。昨年11月上旬以来約4カ月ぶりの安値となった。朝方は週間の新規失業保険申請件数の想定外の増加から雇用コストインフレの低下が期待され長期金利が低下。ダウ平均は200ドルほど上昇した。しかし、一部金融機関の大規模資金調達をきかっけに銀行株などが一斉に急落し市場が一変。折からの利上げ加速懸念が混ざりリスクオフの動きが加速してしまった。利上げが需給を乱す要因となっている。
さて、東京市場は米株安には抗えず本日は1週間ぶりの調整に。日本株独自の割安感や3月期末の配当取りの動きもあり2万8000円台は維持できようが、米国の利上げ動向が読み切れず2万9000円を取る動きは目先お休みとなりそう。チャート面では昨日の十字足の両側に窓空けるなどアイランドリバーサルトップが形成されており、まさに目先小天井といった形となっている。