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2023/09/28

 28日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比499円安の3万1872円で、先月25日以来の安値となった。米株続落や金利・原油の先高観から売り先行のスタート。日経平均の9月末配当落ち分(約220円)を超える下げとなり、下期入りだが思ったほど買いが入らない状況だ。米半導体大手が時間外取引で下げていることや、3万2000円の大台を割ったことで目先筋の見切り売りがかさみ中頃から下げが加速。トピックスも25日移動平均線を割り込んでしまった。

 昨日の米国市場は長期金利の一段の上昇を嫌気してダウ平均は続落した。この日の朝方に発表された8月の耐久財受注が事前予想に反して増加。景気の強さが確認されたことで長期金利が上昇した。原油相場の急伸(1年以上ぶりの高値)もあってダウ平均の下げ幅は一時300ドルを超える場面も。しかし、売り一巡後は長期金利の上昇一服を受けて徐々に下げ幅を縮小。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は反発するなど目先の売り物は出尽くしつつある様子。

 さて、東京市場は引き続き米長期金利の上昇を嫌気する展開。原油先物(WTI)が大きく上げていることや円安進行に歯止めがかからない状況から国内でもインフレ再加速を警戒する動きが出ている。配当落ち分を差し引いても実質270円の下げ。トピックスや東証プライム指数があっさりと25日線を割り込んだことで、全体の調整は少し長引きそうな雰囲気にある。