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2024/02/29

 2月最後の取引となる本日の市場は日経平均が続落。終値は前日比41円安の3万9166円だった。前日の米株安の流れを受けて序盤から200円を超える下げでスタート。日銀審議委員によるマイナス金利解除を匂わせる発言などで3万9000円の大台を割り込む場面が続いた。売り一巡となった後場からはじわじわとした押し目買いが勝り出し、取引終了直前には小幅ながらもプラス圏へ回復する強さも。トピックスに至ってはわずかながらも続伸となっている。

 昨日の米国市場はインフレ指標への警戒感から売りが続きダウ平均は小幅ながらも3日続落した。米国時間で29日発表の1月の個人消費支出物価指数が上振れするのではないかという懸念から買いを見送る向きがこの日も多かった。1月の消費者物価指数などが事前予想を上回ったという前例がそうさせているようだ。一方、下値には買い遅れた向きによる買いが入り押しは浅い。ダウ平均は一時230ドルほど下げていたが引けには大きく戻している。

 さて、東京市場は1ドル=149円台に入る円高で売られる場面がありながらも、日経平均が3万9000円辺りにおける下値抵抗力を発揮し、ローソク足で陽線を立てる腰の強さを見せている。最近は高値圏で一進一退のような動きとなっているが、トピックス指数やプライム指数が続伸しているように全体の基調はしっかりと上向きを保っている。今晩の米国株次第だが日経平均も明日は反発に転じよう。