2023/09/26
26日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比363円安の3万2315円だった。昨日の米国でFRBによる金融引き締めが長期化するとの見方から米長期金利が16年ぶりの高さとなったことが嫌気されて売り先行の展開に。後場に入っても五月雨的な売りが止まらず下げ幅は300円超えに。先物主導で売られて結局は本日の安値引けとなってしまった。一方、銀行など割安株の一角には買いが入りトピックスの下落率は日経平均の半分程度におさまっている。昨日の米国市場は値ごろ感の買いに支えられてダウ平均は5日ぶりに反発した。ダウ平均は前週末までの4営業日で660ドルほど下げていたため、目立った材料のないこの日はリバウンド狙いの買いが優勢となった。それでも金融引き締め長期化観測が根強く、米長期金利が一時4.5%台半ばと2007年10月以来の高水準を付けるなどで取引時間中はマイナス圏で推移する場面もあった。ハイテク比率の高いナスダック指数も5日ぶりに反発したが小幅なものにとどまった。
さて、東京市場は日経平均が早くも反落してしまったが、一部ハイテク株主導の下げで全体の基調を崩すほどではない様子。テクニカル的には75日移動平均線(3万2661円)上を早急に回復して欲しいところだが、米国で長期金利が上がっている状況では難しいだろう。トピックスや東証プライム指数は依然として25日移動平均線上にあり、全体として基調は保っているといえそうだ。