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2022/06/20

 週明けの市場は日経平均が続落。終値は前週末比191円安の2万5771円で、5月12日以来の安値となった。欧米を中心とした急ピッチな利上げへの警戒感からこの日の市場も軟調な展開。米国株も弱含んでいることから買い手掛かりに乏しい状況だった。日経平均は寄り付きこそ200円近く反発したものの、買い戻しが入っただけでその後は戻り売りに押されている。再び円安が進んでいるが利上げが勝り材料視されていない。

 前週末の米国市場は急激な金融引き締めへの警戒が続きダウ平均は小幅ながらも続落した。株価水準は昨年12月以来の安値。この日は原油先物(WTI)が8%近い下落となりダウ平均は一時100ドル以上上昇。消費関連株の一角が買われた。しかし、FRBの利上げに続き来月には欧州(ECB)が利上げに動くことが確実視されており、各国の利上げによる景気への懸念は根強く残っている。週末ということもあって取引終盤にはマイナスに転じてしまった。

 さて、東京市場は前週に日経平均が大きく下げていた反動から序盤は買い戻しが入ったが、買い一巡後は世界的な景気後退懸念から徐々に売りが勝りマイナス圏に転落。逆に下値を広げる展開となってしまった。景気下降局面での物価高を連想するようになっており、現在のベア的な相場は今しばらく続く様子。3月安値の2万5000円辺りが下値メドとなりそうだ。