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2021/03/26

 26日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比446円高の2万9176円だった。前日の米株高を受けて朝方は一気に500円を超える急伸相場となったが、買い一巡後は週末や期末接近ということで様子見気分が強くなり、2万9100円前後でもみ合う展開となった。それでも1ドル=109円台に入った円安が支えとなって2万9000円の大台はしっかりキープ。まだ実需が完全には戻っていないが、目先的には下値が入った格好となっている。

 昨日の米国市場は新規失業保険申請件数の減少などを好感してダウ平均は3日ぶりに反発した。序盤は欧州の新型コロナ感染拡大が重荷となって売りが先行したが、失業保険申請件数の改善や、バイデン大統領の「ワクチン2億回接種を来月末までに目指す」と表明したことが好感され、景気敏感株中心に値を戻す展開となった。2億回接種は当初目標の倍の数字で、一時300ドル安まであったダウ平均が切り返すきっかけとなっている。

 さて、東京市場はワクチン接種が進む米国の景気回復期待から再びバリュー株を買い戻す動きが活発化。円安進行も手伝って自動車やハイテク株にも買いが入るバランスの良い上げ方となっている。月末を控えた機関投資家の調整売りが2万9000円台に入ってからの上値を抑えたが、外部環境の改善による再度の外国人買いが期待できるようになり徐々に投資家の先高観も戻りつつある様子。