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2021/11/02

 2日の市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前日比126円安の2万9520円だった。前日の米国株は最高値を更新したものの、今晩に米FOMCの結果発表を控えた持ち高調整売りや、前日に日経平均が700円以上も急騰していた反動があって終日マイナス圏の動きとなってしまった。日経平均は2万9500円を下回る場面では押し目買いに支えられて下げ渋り、業績に裏付けられた動きは依然として続いている。

 昨日の米国市場は景気や企業業績に対する強気の見方が続きダウ平均は3日続伸。連日で史上最高値を更新した。ここまで発表された米主要企業の決算は8割超で事前予想を上回るものとなっている。また、この日に発表された10月のISM製造業景況感指数も事前予想を上回り、ミクロ、マクロともに非常に好調であることが判明している。このため幅広く物色されて、S&P500種もナスダック指数も揃って最高値を更新している。

 さて、東京市場は昨日に急騰した反動がメインに出てしまい軟調な展開に。明日が祝日で動きにくくなっていることもあったようだ。一方で国内企業も全体としては好業績を発表するものが多く、米国ほどではないにせよ業績相場的な買いが底辺で続いていることは評価できよう。一気に3万円は無理な状況だが、ここで値固めすれば緩やかな上昇相場を描くことにはなりそうだ。