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2021/01/12

 連休明けの市場は日経平均が小幅ながらも3日続伸。終値は前週末比25円高の2万8164円で、1990年8月以来の高値となった。朝方はトランプ大統領の罷免を求める決議案提出が嫌気され売り先行の展開となったが、市場の押し目買い意欲は非常に強く、開始30分で早くもプラス圏へ。国内では新型コロナの感染拡大に歯止めがかからず、緊急事態宣言の対象地域が関西3府県や愛知・三重にも拡大すると伝わったが、市場の勢いの前にほとんど材料視されなかった。

 昨日の米国市場はトランプ大統領の弾劾訴追などを受けてダウ平均は5日ぶりに反落した。前週末まで連日で過去最高値を更新しており全般的に利食い売りが出やすかった面もあるようだ。米民主党は大統領を弾劾訴追する決議案を週内に採決する見通しだ。下院では可決される見通しだが上院では否決の可能性が大きく混乱には陥らないようだが、目先筋には利食いのっきっかけとなった模様。ただ、米国でも待機資金は多く、押し目にはすかさず買いが入るなど基調は依然として強い。

 さて、東京市場は序盤こそ日経平均が一時2万8000円の大台を割り込む場面があったが、旺盛な押し目買いに支えられて逆に2万8300円近く(一時148円高)まで買われるなど勢いが止まらない状況。短期的な過熱感も意識されるが下値を拾う動きは非常に強いものがある。円安進行もあってリスクマネーは株式を選好しがちだ。日米ともに相場が下がる要因は見当たらず今週も堅調に推移するだろう。