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2022/06/02

 2日の市場は日経平均が反落。終値は前日比44円安の2万7413円だった。昨日の米国株の下落を受けて売り先行の出だしとなり一時は200円を超える下げとなった。売り一巡後は1ドル=130円台まで入った円安を手掛かりに押し目買いが入り、徐々に下げ幅を縮める展開。週初から2万7000円台に乗せている日経平均は大台回復後も底堅く推移している。原油高、金利上昇が重荷とはなっているが、今のところ相場を崩すほどの要因ではなさそうだ。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇を嫌気してダウ平均は続落した。この日発表された5月のISM製造業景況感指数が予想より上ブレしたことで長期金利が上昇。景気の強さイコール金利の上昇という図式で、FRBが9月以降も0.5%ペースの利上げを行うのではないかとの懸念が生じている。一方、原油高がこの日も続いたことで資源エネルギー関連株が買われ、一時400ドルを超えていたダウ平均の下げ幅は半分以下まで縮小している。

 さて、東京市場は円安というプラス材料と米株安というマイナス材料が混じるなか、日経平均は米株安や米金利上昇の方にやや動きを合わせるような展開となってる。2万7000円台に入っているので上値を買う主体は少し減っているが、売り物も少なくなっており需給バランスは取れている。チャート上では25日移動平均線(2万6712円)が上向きに転じており基調の一段の改善がうかがえる。