2020/11/13
13日の市場は日経平均が9日ぶりに反落。終値は前日比135円安の2万5385円だった。米株安や国内外の新型コロナ感染拡大で景気懸念が浮上し朝から利食い売りが広がった。前日までの8日間で日経平均は2500円以上も上げており高値警戒感が当然ながら出ている。本日はオプションSQを通過しており売り方を踏ませる動きも一巡。週末ということもあって大口の買いは入らなかった。それでも後場はある程度下げ幅を縮めており来週につながる動きを見せている。昨日の米国市場は新型コロナの感染急拡大で景気懸念が生じダウ平均は大幅続落した。米国では1日あたりのコロナ新規感染者が10万人を超える状態が続いている。バイデン次期大統領のアドバイザーが全米で4〜6週間のロックダウンが必要になるかもしれないと発言したことがきかっけで、景気敏感株中心に利食い売りが広がってしまった。相場的にも過熱感が意識されていたところで調整はしやすかったようである。
さて、東京市場はようやくの上げ一服で過熱感を冷ます動きに。オプションSQ通過で特殊な需給要因も消え落ち着きを取り戻している。バイデンラリー、ワクチン相場も一息ついて日経平均は2万5000円台を固める相場へ。企業の7−9月決算は概ね良好で下値不安は後退している。一方、新型コロナの感染拡大が国内で急となっており、これが来週の上値抑制要因となるかもしれない。