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2022/07/28

 28日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比99円高の2万7815円で、取引時間中は一時2万8000円台へ乗せる場面もあった。前日の米国株が利上げ速度の低下期待で大きく上昇したため日経平均も開始早々に300円高と急伸。米国の景気後退懸念が薄れ買い戻す動きが強まった。その後は2万8000円台への目先的な達成感からもみ合いとなったが、金利などファンダメンタルズの改善で押し目買いは入りやすくなっている。

 昨日の米国市場は利上げペースが緩むとの期待からダウ平均は大幅反発した。この日発表された利上げ幅は当初予想通りの0.75%。市場に安心感が広がった。さらにFRB議長の会見で今後の利上げペースが緩む可能性も示唆され上値追いの動きが加速。FRBの目指す中立金利3%台まであと1%程度の利上げで追いつくため、9月以降の利上げ幅は自ずと今回並みかそれ以下になる。また、ハイテク企業の決算も評価されナスダック指数は4%を超える大きな上昇となった。

 さて、東京市場は米株高を好感して買いが先行。日経平均のザラバ2万8000円台到達は6月10日以来のことである。米国株ほど上値は伸ばせなかったが市場の雰囲気は一段と改善しており先高観は増している。一方、円相場は1ドル=135円台前半へと上昇。円安メリットの方は米金利先高観の後退とともに薄れてしまうのは仕方のないところ。日経平均は緩やかな上昇を続けそうだ。