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2020/07/06

 週明けの市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前週末比407円高の2万2714円で、先月10日以来、およそ1カ月ぶりの水準まで回復してきた。前週末の米国市場は独立記念日のため休場。欧州市場は小幅安で為替市場も動きはなく、欧米方面からの材料は皆無に等しかった。そんな中、中国の人民日報系の証券時報が株高を支持する論説を展開したことや、景気回復期待から中国・上海株が大幅に上昇したことが本日の買い材料となった。今週は日本株の主要な上場投資信託(ETF)の決算日が集中しており、分配金支払いにからんだ売りが出て日経平均は軟調に推移するとの見方が多かった。しかし、そうした見方は杞憂に終わり、フタをあけてみれば予想以上に底堅い展開。ある程度の下げを想定していた売り方は買い戻しを迫られ、中頃からテンポ良く上げ幅を広げていった。日経平均は1週間ぶりに25日移動平均線(2万2477円)を上回り、三角もち合いを軽く上放れるような格好に。相変わらず出来高は少ないものの、ここ数週間の日柄整理で売り物はかなり消化されていたようだ。国内では新型コロナ新規感染者数が依然として多く懸念されているものの、すぐに緊急事態宣言に至ることはないとの見方もあり、今日のところはあまりネガティブに捉えられてはいなかった。

 個別では小売株人気が目立ち、イオン、コーナン、ベルク、USMHなどが年初来高値を更新。アークス、JINSは値上率上位にランクされている。