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2024/03/27

 27日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比364円高の4万762円だった。前日の米国株に動きはなかったものの、円相場が昨年11月の安値を超えて34年ぶり水準に売られたことが材料となった。さらに本日は3月決算銘柄の配当などの権利取り最終日で実需が入りやすかったことも株高に貢献した。明日以降、機関投資家がその配当分を再投資する需給の良さも見越して終日買いが優勢となった。明日は配当落ち分を即日埋める可能性が高そうだ。

 昨日の米国市場は四半期末と月末接近によるポジション調整売りによってダウ平均は小幅ながらも3日続落した。この日は目立った材料が見当たらず買い手がかりのない状態。米国は今週末に聖金曜日の連休を控えておりより売買しにくくなっている。一方、直前の2日間でダウ平均は470ドルほど下げており売り込む余地も限られている。2月の耐久財受注が好調だったことで景気に対する見方は引き続き楽観的だ。年央には利下げが始まる見込みで中長期的に強気相場は維持されよう。

 さて、東京市場は再び動き出した円安を好感して日経平均が大きく上げる展開。日銀の委員が講演会で「当面は緩和的な金融環境が続く」と述べたことが刺激となって円を売る動きが強まったようだ。米国の景気もしっかりしており日米の金利差が縮まらないことも円の先安観を一段と強めている。外国人マネーも潤沢で来年度(4月)に入っても株高トレンドは十分に維持されよう。