2024/01/29
週明けの市場は日経平均が反発。終値は前週末比275円高の3万6026円でわずか1日で3万6000円台を回復した。米株高と1ドル=148円台への円安進行を受けて朝から買い戻しが活発化。後場寄り直後には上げ幅が435円に達する大きな上昇となった。米ハイテク株安の影響で日本でも半導体関連銘柄に売りが出たが、下げは一時的でかえって安心感を呼んでいる。指数ではトピックスもしっかりと反発しており、市場は先週金曜日の安値で目先の底が入った感がある。前週末の米国市場はインフレ鈍化を示す経済指標を受けてダウ平均は小幅続伸。連日で史上最高値を更新した。朝方発表した12月の個人消費支出物価指数が事前予想ほど伸びなかったことが好感され、利下げ期待からダウ平均は160ドルほど値上がりした。前日のGDP成長率が強かったこともあって景気敏感株に買いが広がった。一方、インテルの決算がふるわず同社株が大幅安。他のハイテク株にも影響が出て売られてしまい、ナスダック指数は7日ぶりに反落している。
さて、東京市場は先週末にやや下げ過ぎた反動もあって全体が大きく値を戻す展開となっている。安定した強さを維持する米国株に円安の動き継続と外部環境は申し分ない。アジア株も堅調で世界的な株高の流れ(中国以外)も整っている。今週から国内でも10−12月決算発表が始まり、よほどネガティブでない限り中長期の上昇トレンドを崩すことははいだろう。