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2023/10/06

 6日の市場は日経平均が反落。終値は前日比80円安の3万994円だった。米株安の流れから序盤に150円近く値下がりする場面があったが、指数ではトピックスが安定しており主力株を含む全体は比較的底堅い。昨日の急反発で売り方も手詰まり感があり米雇用統計発表を前にポジションを軽くしておきたい様子である。一方、日経平均は買い戻しなどで前日終値近辺へ戻ってからは膠着商状。最終的にはマイナスで終わったが、トピックスはプラスで終えるなどまちまちだった。

 昨日の米国市場は9月の雇用統計の発表を前に様子見気分が強まりダウ平均は小反落した。今晩発表の雇用統計は雇用者が17万人増と8月の18.7万人増から微減する一方、失業率は0.1ポイント改善すると予想されている。前者なら金利上昇圧力は弱まり、後者ならそれは強まるというどっちとも取れない事前予想だ。一方にポジションを傾けづらく全体はほぼ方向感なく推移した。ハイテク株比率の高いナスダック指数は小幅反落となっている。

 さて、東京市場はおとといの安値で目先筋の売りがほぼ出尽くし、日経平均は3万1000円に戻して様子見の展開となっている。ここまで戻してさらに上値を買う理由も見当たらず、全ては今晩の米雇用統計待ちといった状態だ。本日の高値は戻りの最初の関門である3日に空けたの窓下限(3万1237円)に接近。5日移動平均線(3万1118円)もちょうどあって上値もそこで抑えられた格好だ。