2025/03/13
13日の市場は日経平均が小反落。終値は前日比29円安の3万6790円だった。前日の米国市場でダウ平均は下げたもののハイテク株の多いナスダック指数が反発したことで、日経平均は開始早々に500円を超える上げ幅を示現した。買い一巡後は徐々にじり貧になり取引終盤になってマイナス圏へ転落。目先的なトランプ関税の悪材料はこなした感があるが、買い手が少なく上昇転換というところまでには至っていない。昨日の米国市場は引き続きトランプ関税を売る動きからダウ平均は3日続落。昨年9月以来半年ぶりの安値となっている。トランプ大統領の関税強化策が各国の報復関税を招くなど世界的な貿易戦争への懸念が広がった。実際に景気後退に陥るかは判然としないが短期的な影響を考慮した売りは続いている。一方、直近の下げでかなりの売り物も消化しており市場は徐々に下げ渋りへ。ここまで出ている範囲の関税の悪材料の理想売りはそろそろ一巡しそうである。
さて、東京市場は円高一服と米ハイテク株高によって本日も一時は戻りを試す展開となったが、10日移動平均線(3万6863円)をクリアし切れず短期トレンドの転換は果たせなかった。一定の売り物は消化したがトランプリスクはまだ残っており、4月に分かる自動車などの関税の帰趨が次なる焦点に。日本にとっては一番大きい分野で一連の動きとして免除される可能性は低いだろう。