2023/04/20
20日の市場は日経平均が早くも反発。終値は前日比50円高の2万8657円だった。昨日の米国株が下げたため開始早々に160円ほど売られる展開となったが、すぐに押し目買いが入り10時半頃にはプラス圏を回復。日経平均の2万8500円以下はすかさず買いが入ってくることが判明した。プラス圏回復後も小口の実需に支えられて上値をじわりと伸ばす状況。3月の訪日外国人客数が前年同月比で27倍に増え、インバウンド消費の回復期待などもプラスに働いている模様。昨日の米国市場は金融引き締め長期化観測がじわりと広がってダウ平均は続落した。この日発表された英国のインフレ指標が事前予想を上回ったことで欧米の金融引き締めが長引くとの見方が再出した。長期金利も少し上がって全体の重荷となったようである。一方、アップルなど一部主力企業が買われて指数を下支え。来週にかけて主要企業の決算発表が本格化するなか積極的な売買は手控えられたが、ナスダック指数は反発するなど全体が大きく売られる雰囲気にはない。
さて、東京市場は米株安ながらも円安や国内の景気回復期待、割安株物色などで昨日の下げをほぼ埋めるなど好調を維持。欧米のインフレ懸念が根強く残っているにもかかわらず日本株には内外からこつこつとした実需が継続しており安定感は群を抜いている。2万8500円辺りでの下値の強さが確認できたので、今後の流れは自ずと2万9000円台を目指したものとなるだろう。