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2024/03/13

 13日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比101円安の3万8695円だった。取引序盤は前日の米株上昇の流れに乗って日経平均は3万9147円(350円高)まで買い進まれたが、一巡すると意外にも値崩れが早く10時過ぎにはマイナス圏へ。一方、押し目買い意欲も強く下値25日移動平均線(3万8608円)辺りでピタリと下げ止まったが、米株高の割りに戻りが鈍いのは気になるところ。円相場が対ドルで高止まりしていることが影響している模様。

 昨日の米国市場は半導体株が買い直されたことでダウ平均は大幅続伸した。ダウ平均に採用されてはいないが、今や市場の中心銘柄となっている半導体大手エヌビディアがこの日7%もの急反発を演じ市場の空気を一変させた。注目の2月の消費者物価指数が事前予想より上振れしてインフレへの警戒感が再燃してしまったが、エヌビディアの大反発がそれを帳消しにしてくれた格好だ。ただ、長期金利が上昇しているので一定程度の上値を取った後は様子見となっている。

 さて、東京市場は米ハイテク株の大きな反発を受けて大きく上げるかと思われたが、意に反して買いは一時的で、逆にマイナス圏に落ちて推移する時間の方が長かった。来週の日銀の金融政策決定会合(マイナス金利解除)への警戒感がまだ残っているようだ。全体でも7割近くの銘柄が下げており、下げの勢いは弱まっているものの調整はまだ続いているような雰囲気である。