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2023/03/20

 週明けの市場は日経平均が反落。終値は前週末比388円安の2万6945円だった。朝方はスイス金融最大手UBSが、経営危機に陥った同業クレディ・スイスを、30億スイスフラン(約4300億円)で買収することで合意したとの発表を好感し、プラス圏に浮上する場面も見られたが、中盤以降は、堅調だったダウ平均先物が下げに転じたことで株価の重しとなったことや、為替市場で円高進行したことが、輸出株などの買い手控え要因となり、下げ足を早めた日経平均は、再び下値を模索する展開となった。 

 前週末の米株式市場は、経営不安が高まっている、中堅銀行ファースト・リパブリック銀行に、金融大手11社が計300億ドルを預金する支援策が決まりながら、同社の株価が30%超急落するなど、金融機関の経営に対する懸念は根強く、この日は経営破綻した米中堅銀行シリコンバレー銀行(SVB)の親会社、SVBファイナンシャル・グループが、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請したと発表したことも、投資家心理の悪化を増幅する形となり、ダウ・ナスダック共に大きく反落して取引を終えている。 

 さて、東京市場は、世界的な金融不安と円高という悪材料に、買戻しの動きも続かず、また、明日の祝日(春分の日)を前に、国内機関投資家は様子見基調を強め、主力である外国人投資家も、21日から開催されるFOMCの結果を見極めようと、積極的な売買を見送った結果、金曜日同様に強硬な上値抵抗線である200日移動平均線(27,362円)に上値を抑えられたのちに、大きく値下がりする冴えない展開の一日となった。