2023/05/01
週明けの市場は日経平均が3日続伸。終値は前週末比266円高の2万9123円で昨年8月17日以来の2万9000円台乗せとなった。トピックスは21年9月28日以来の高値で直近1年のボックス圏を上放れる形となっている。前週末の米株高や1ドル=136円台まで進んだ円安を材料に朝から200円を超える上げで始まり、その後も企業の決算に対する期待や米景気の過度な警戒後退による買いがじわじわと続き、1度も2万9000円台を下回ることなく取引を終えている。前週末の米国市場は景気の先行き懸念が和らぎダウ平均は続伸した。この日発表された4月のシカゴ購買部協会景気指数が事前予想を大きく上回ったほか、消費者態度指数も前月から改善して米景気のマクロ面の強さが確認された。また、ミクロ面では一部ハイテク企業の決算が予想を上回っており買い安心感を呼んでいる。インフレ指標が高止まっており利上げ長期化懸念が残っているが、ハイテク株の多いナスダック指数が3連騰するなど市場にはじわりと強気派が増えつつある。
さて、東京市場は連休の谷間にもかかわらず内外の好材料を買う動きを続けて上放れの動きを強めている。チャート上では窓空けで2万9000円台へ乗せておりブレイクアップの格好に。円安の動きも強まっている状況から2万9500円辺りまでスルスルと上げても不思議ではない展開となっている。今週は明日で最後となるが先食い的な買いが入りやすく連騰する流れとなるだろう。