2024/04/05
5日の市場は日経平均が大幅反落。終値は前日比781円安の3万8992円で、先月15日以来の安値となった。昨日の米株大幅安を受けて日経平均は開始から500円を超える下げで始まった。その後も外国人からと見られる先物売りでみるみる下げ幅を拡大。一気に3万9000円台をも割り込んだ。米景気の強さや原油先物高で年央に予定されていた利下げ期待が後退。1ドル=150円台に円相場が上昇していることも売り材料視されてしまったようだ。昨日の米国市場はインフレ懸念が再燃してダウ平均は大幅に4日続落。下げ幅は500ドルを超えて約1年ぶりの規模となった。FRB高官が年内の利下げに慎重な姿勢を示したことや、年初来高値を更新する原油高などインフレを再度警戒せねばならない状況にリスクオフの売りが広がった。特にけん引役だった半導体関連に売りが集中したことで買い方はより慎重になった様子。もっとも、ナスダック指数は最高値圏にあったことで目先筋の利食い売りが出やすかった面もある。
さて、東京市場はにわかに湧いて出た米利下げの見送り観測にリスクオフ的な動きが一気に広がってしまった。日経平均は強い支持線である25日移動平均線(3万9789円)を寄り付きから割り込んでしまい下放れ的な動きが表れている。日経平均ほどではないがトピックスも同線を下回り、相場全体が短期的な調整局面に入ろうとしている雰囲気だ。今晩の米雇用統計がより重要視されよう。