2023/09/15
15日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比364円高の3万3533円で7月3日以来の高値となった。前日の米株高を受けて250円を超える上げでスタート。その後も中国の預金準備率引き下げなどで上げ幅を拡大した。円安基調も続き自動車など輸出株が相次ぎ年初来高値を更新。時価総額の大きい金融、通信、商社株が買われ、トピックスが連日で年初来高値を大きく更新している。9月の配当取りの買いもあり来週には日経平均も年初来高値更新がありそうだ。昨日の米国市場は新規上場株アームの好調な滑り出しに安心感が広がりダウ平均は3日ぶりに大幅反発した。ソフトバンクG傘下の半導体設計アームがナスダック市場に上場。事前予想を上回る人気ぶりに市場全体も明るさを取り戻して行った。この日発表された8月の小売売上高が事前予想を超えたことも好感されダウ平均の上げ幅は400ドルに達する場面も。欧州中央銀行が10回連続の利上げを決めたが、打ち止め近しとの見方も出てマイナス視されることはなかった。
さて、東京市場は外国人買いがけん引する形で本日も大幅高へ。円安、米株高、中国の利下げ、そしてアームの上場成功など外部環境が非常に良く整っている。また、日米ともにミクロ、マクロの状態は良好で死角の見当たらない状態。長期金利も上げ一服で株を売る材料がなく、当面は順調な値上がりが続きそうである。少なくとも9月の配当権利取りまでは安心して見ていられそうだ。