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2023/10/20

 20日の市場は日経平均が続落。終値は前日比171円安の3万1259円だった。米国株が下げた流れから開始直後は330円超の下げを演じたが、前日にすでに大きく下げていたため、売りが一巡するとじわりと値を戻す動きとなった。一方、米国で長期金利が一時5%の大台に乗せたことが響き買い戻し以外の買いは見られない。それでも下値が3万1000円の心理的な節目を守ったことで、目先はここらが底値ゾーンにはなりそうである。

 昨日の米国市場は長期金利の上昇が重荷となってダウ平均は続落した。この日FRB議長が講演で、経済状況次第でさらなる金融引き締めが妥当との考えを示したため長期金利が4.99%と2007年以来の水準まで上昇した。朝方発表された週間の新規失業保険申請件数が事前予想を下回ったことも金利上昇を促すものに。米国株は幅広く売られ軽いリスクオフの状態となってしまった。個別では事前予想に利益が届かなかったテスラ株の下げなども影響したようである。

 さて、東京市場は引き続き米国の長期金利上昇が圧迫材料となったが、目先筋の売りは徐々に一巡しつつあるようで、短期的には下値3万1000円辺りが底値となってきそうだ。国内企業の4−9月決算も円安効果などで上振れ期待があり、先物以外では実需売りが少なくなってきている。チャート面では本日の日経平均は下値圏で十字に近い足を出しており、下げ気迷いの状態にある様子。