トップページへ戻る

バックナンバー

2022/03/01

 3月最初の取引となる本日の市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前日比317円高の2万6844円で、先月21日以来の水準まで回復してきた。昨日の米国株は高安まちまちだったが、ここまでの材料はとりあえず織り込んでいたようで徐々に買い戻しが強まっていった。ロシアの侵攻は依然として続いており事態は予断を許さないが、先週の2万6000円割れでいったんは短期売りが止まっており、当面は水準を探るような動きとなるだろう。

 昨日の米国市場は日米欧などの対ロ制裁で世界景気に懸念が生じダウ平均は3日ぶりに反落した。ロシアの銀行を国際決済網(SWIFT)から遮断する方針を打ち出しこれが世界経済を冷やすとの懸念が広がった。また、ロシアとウクライナの初の停戦協議は結論持ち越しで決着がつく様子が見えない。不透明感からダウ平均は一時600ドル近くも下がる場面があった。一方、年初からの下げがきつかったハイテク株には買いが入りナスダック指数は3日続伸している。

 さて、東京市場は3月相場に入ったものの依然としてウクライナ情勢に左右される不安定な局面にある。戦局の行方や世界経済への影響が読み切れず買い方は様子見を決め込むしかない状況だ。今日のように売り方の買い戻しがピークアウトした後は2万6000円台でもみ合う展開が予想される。ケイ線的にも上値はいったん25日移動平均線(2万7026円)に達したので上げ一服だろう。