2021/07/01
7月最初の取引となる本日の市場は日経平均が4日続落。終値は前日比84円安の2万8707円だった。前日の米株高で寄り付きこそプラス発進となったが、開始数分で早くもマイナス圏へ落ちてしまい、その後はズルズルと下値を広げる展開に。新型コロナの感染拡大が止まらず、特に五輪を控える東京の感染状況が懸念される(一部指標がステージ4に)ことから買いが入りにくくなっている。当面はコロナに圧迫される軟調な相場となりそうだ。昨日の米国市場は雇用関連指標の改善を好感してダウ平均は大幅続伸した。6月のADP全米雇用リポートで雇用者数が事前予想を上回ったことが買い材料となった。指数では景気敏感株の多いダウ平均が一番上昇し、過去最高値にあと300ドル弱という水準まで回復した。一方、最高値を更新し続けているナスダック指数は高値警戒感から反落へ。半期・四半期末ということで短期筋の利益確定売りが出たようである。
さて、東京市場は米株高や1ドル=111円台に入った円安を生かすことができず弱含む展開に。新型コロナ変異株が急拡大する状況で五輪本番を迎えることが市場の不安要因として上がり始めている。日経平均はチャート上でも25日移動平均線(2万8938円)を下回り調整色が強まる状態。トピックスも5日連続日足陰線を引くなど全体が弱い動きに入っているようだ。