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2022/12/13

 13日の市場は日経平均が反発。終値は前日比112円高の2万7954円で、取引時間中は一時2万8000円台を回復する場面まであった。前日の米株高を受けて270円高と好スタートを切ったが、売り方の買い戻しが主でその後は上げ幅を縮める展開。米国のインフレ指標や金融政策がはっきり出てくるまではやはりポジション調整程度の売買しかできないような状況だ。日経平均のPERの低さ(12倍台半ば)から下値不安は乏しく押し目買い有利に変わりはなさそう。

 昨日の米国市場は注目材料の発表を前に買い戻す動きが活発化しダウ平均は大幅反発した。13日発表の消費者物価指数、14日のFOMCなど今後の金融政策の方向性が見えてくる重大イベントの前に売り方がポジション調整の買い戻しに走り大幅高へ。結局、ネガティブな結果を前提に売り込んでいた反動が需給調整という形で表れた格好で、特段の材料が出ての株高ではなかったようだ。結果が想定内であれば年末にかけて相場が上昇するとの期待の表れでもある。

 さて、東京市場は米株高に後押しされて日経平均が25日移動平均線(2万7946円)を突破するなど、米国の重要日程を前に意外高する展開に。多少のインフレや利上げ動向は織り込み済みのようである。一方、本日の寄り付きがほぼ高値となった状況からはあまりポジティブな結果も期待していない様子。基本は安定基調だが2万8000円台超えは好材料がないと買い続けられないようである。