2024/02/21
21日の市場は日経平均が3日続落。終値は前日比101円安の3万8262円だった。昨日の米国株下落の流れを受けて序盤は一時200円超の下げとなった。特に米国で半導体株が下げたことが指数の足を引っ張った模様。売り一巡後は押し目買いによって下げ渋る動きとなったが、全体の上昇の勢いが鈍ってきたことで買い方も少し積極性を欠いているようである。国内に材料もなく現状は日柄をかけて3万8000円の大台を固める動きにあるようだ。昨日の米国市場は利益確定売りが優勢となってダウ平均は小幅ながらも続落した。ダウ平均、S&P500種指数ともに過去最高値圏にあるため材料不在となると買い方も慎重になりやすい。この日は翌日に注目のエヌビディアの決算発表を控え、目先筋がいったん手じまっておこうという動きが強まった。生成AIで時代の寵児となった同社は好決算への期待から直近1カ月半で5割近くも上げて米国株全体をけん引しており、目先の市場動向を左右する中心銘柄とされている。
さて、東京市場は日経平均が1989年バブル期の最高値(3万8957円)を前に足踏みを続ける展開となっている。ローソク足も直近4日間は陰線か上ヒゲを出す足で、短期的に買い上げ切れない様子が伝わってくる。ただ、ファンダメンタルズ的には上場企業が最高益更新中なため、金利も上がらない状況でもあり、相場は趨勢的な上向き方向で間違いはない。押し目買い有利な相場はまだ続くだろう。